もしドラ桜

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AR-100プロジェクト始動 ~3年後の夢を追いかけて~

お疲れ様です。 Unityコンテンツクリエイターのイワケンです。

社会人になって2ヶ月ちょっと、大変なこともありますが基本的にはいい感じに仕事してます。そのへんも追々。

ちなみに今回のブログ記事は、会社の業務とは一切関係ない活動です。僕の3年後までの目標とそれまでに何をするかという話をします。

AR-100プロジェクト

僕が勝手に立てたプロジェクトです。目標はシンプル。

3年間でARコンテンツを100個つくる

ゴールは、

ARスマートグラスが普及する時に自分がAR市場のど真ん中にいること。

です。

なぜやるのか

なぜ、AR-100プロジェクトをやるのか。

AR文脈の話から話したいと思います。

ARスマートグラス時代がもうすぐやってくる

私自身、Unityというツールが大好きであり、その中でXR (VR/AR/MRの総称)には特にワクワク感を感じています。

f:id:qmeta:20180611002717p:plain http://development.blog.shinobi.jp/Entry/8765/

学生時代はよくUnityを使ってXR系の開発をしていました。

2017年作った作品まとめ - もしドラ桜

その中で衝撃的だったのがHoloLensです。これは本当にすごいと。早速手元に取り寄せ開発しました。本当にすごい。

www.youtube.com

世界観としては、SAOや電脳コイルの世界観です。メガネをかければ現実に重ね合わせて情報や3Dホログラムが現れる。絶対にこれは今のスマートフォンにとって変わるだろうと思いました。このメガネがARスマートグラスです。

では、ARスマートグラスがスマホに変わる時代がいつ来るのか。私は2020年 ~ 2023年だと予想しています。

そう思うざっくりとした理由は

  • ARスマートグラス化に向けてAppleGoogleFacebookMicrosoftもめちゃくちゃ投資してる
  • 通信の5G化が2020年にやってくる

で、早くても2020年に来るだろうということで、2020年を一つのタイムリミットとしています。

2018年AR開発で生きる道

では、ARスマートグラスが普及してない2018年にARコンテンツでどう価値を生み出すのか。ユーザーがお金を払うぐらいの価値のあるものを作る必要があると思っています。ここからはあくまで仮説です。

1つは法人向けアプリケーションの開発です。

HoloLensアプリ開発の最先端にいるホロラボさんが良い事例なのではないでしょうか。

33万円もするHoloLensも法人向けであれば活躍の場があります。

しかし、個人開発者がHoloLensを買って、法人向けアプリを作るのはなかなか大変でしょう。

もう一つはスマホARです。

すでに普及しているスマートフォンというデバイスを使ってARアプリを作ります。

スマホARアプリとして有名なのはこの2つですね (技術的にARをフルに使っているかは別として)。

f:id:qmeta:20180611015207p:plain https://sumahosupportline.com/pokemongo-armode/

f:id:qmeta:20180611015432p:plain https://m-ochiai.net/snow/

しかし、他に一般人にも知られているARアプリはまだ生まれていない気がします (パペ文字が個人的には好き)。

個人開発者としてこの状況はチャンスなのではないかと思いました。

まだアイデア次第ではスマホARでもインパクトを与えれるコンテンツを作れるのではないか。

そう思ってAR-100プロジェクトを立ち上げました。

なぜスマホARコンテンツは伸びなかったのか

あくまで仮説なのですが、今まで日本でスマホARコンテンツが伸びなかった理由は「技術者だけのチームで技術者視点から制作を始めているから」です。

僕自身も技術者なのでわかるのですが「この技術すごい!じゃあこういう作ったらすごそう!」という発想なんですよね。それがなぜヒットしなかったのかというのを予想していきます。

ARは「拡張現実」です。ARコンテンツの価値は

ARコンテンツの価値 = 現実の価値 × 拡張力

である僕は考えました。

「拡張力」というのは、AR技術による表現力のことです。

「現実の価値」というのは拡張される元となる対象の価値のことです。

例えば、マーカーARのコンテンツを作るとした時に、マーカーに対してオブジェクトを表示する技術を高めることを「拡張力」だとすると、マーカーの価値を高めることが「現実の価値」を高めることにあたります。

http://20swomen.com/wp-content/uploads/2016/09/ph02_588x.jpg

極端な例を言うと、技術者だけで集まったチームは「拡張力」は100点「現実の価値」は0点。結果0点のARコンテンツ (誰もお金を払わないコンテンツ)が生まれてしまうのではないかと。

つまり、2018年のスマホARコンテンツ制作の鉄則は

「現実の価値」を高められる人材がチームにいること

だと僕は思っています。その仮説を実証すべくチームを組んでコンテンツを作っていきます。

プロジェクトの進め方

では、現在どんな感じでプロジェクトを進めているのか説明していきます。

1つのプロジェクトごとにチームを作る

最終的には100個のプロジェクトができるというイメージなのですが、それぞれのプロジェクトごとにチームを作ります。

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基本岩崎が各プロジェクトに関わっていますが、プロジェクトごとにメンバーは違います。プロジェクトごとにメンバー集めてスタートさせるイメージです。

重要なのは、一緒にやる人の「強みと熱意」を活かすコンテンツであることだと思っています。

例えばポケモンにめっちゃ詳しくて熱意をもってる人がいたら「ポケモン×AR」で面白いことができないか考えます。その人に技術がなくてもいいです。

一緒にやりたい人は一声かけてください。学生/社会人, 社内/社外関係なくチーム組みます。

具体的にアイデアをつめて企画書作成

最初のコアメンバーを決めたら、コンテンツの概要や仕様をつめていくのですが、僕の方針として「プロトタイプが3日以内にできるレベルの規模感」にしようと決めてます。長期プロジェクトはモチベーションの維持が難しいからです。

このとき僕がすることは

  • ARで何ができるかメンバーに伝えること
  • 技術的な工数を伝えること

です。基本的に技術を知らない人とアイデア出しするので、相手の理解力に合わせつつ、想像力が広がるような説明を心がけます。あと、技術的に難しいことや工数がかかるアイデアはストップかけて軌道修正。

f:id:qmeta:20180611032453j:plain やましんにARを説明するイワケン

イデアがつまってくれば企画書を作成。そして新たな仲間を探していくフェイズになります。

プロトタイプ制作に向けて開発

開発に関して、僕が開発することもありますが、他のエンジニアさんがメインになることもあります。役割分担ですね。

僕の方で仕様書作ってお願いします。ここらへんのエンジニアとのコミュニケーションは僕が担当します。

ここのエンジニアのアサインに関しても、与えられる役割に対して「強みと熱意」を持てるかどうかを重要視してます。

発表 or リリース

作ったものはどこかに発表するかリリースする予定です。ユーザーが触れる距離に置きます。最終的にインパクトを与えることがゴールなので当然ですね。

アプリリリースなのか、はこを用意するのか、どうリリースするかも最初の段階で考えておきます。

過去の発表の例としてはこんな感じです。

めざせスカウター! HoloLensによる特定個人の 顔認識アプリ制作とその課題

収益化は?

収益化は絶対条件にはしておらず、共通目標としては「赤字を出さない」としています。

とはいえ、お金が払われないようなコンテンツつくってもしょうがないので、実際収益化するかは別として、収益化する道筋というのは各プロジェクト考えています。

現在動いてるチーム

現在2つのチームが動いています。

そのうち具体的な活動を発表できればなと思います。

備考・岩崎の根本のモチベーション

最初に岩崎がどういう人間なのかというのを理解すると、この活動の理由

「岩崎が人をエンハンス (enhance) させるのが好き」というところから始まっています。

enhanceとは「元からある能力をさらに高める」という意味です。もっと簡単に言うと「他人を活かす」という感じですね。

その傾向は高校生のときからあり、高校時代は野球部のマネージャー、大学時代は予備校チューターと科学工作教室のサークルの代表、LifeisTech!ではUnityコースのリーダーで「他人を活かす」という立ち回りをしていました。実に9年間も。根本から人をエンハンスさせるのが好きなんでしょうね。

という流れの中で、ARコンテンツ制作は、人をエンハンスさせやすいということに気づきました。なぜなら、制作するのに技術者だけでなく、様々な能力と熱意をもった人が必要だからです。僕はこのAR-100プロジェクトを通じて、多くの人の強みを活かしたいし、そういうアイデアとコミュニケーションを生んでいきたいです。