もしドラ桜

当たり前だけどみんなが言わないことを書いていきたい

「やりたいことがない」ではなく「何ができるかわかっていない」

美術の時間に「描きたいものがない」 図工の時間に「作りたいものがない」 といった経験はないだろうか

大学生になると 「就職したい会社がない」 「人生でやりたいことがない」 という悩みを抱えたりする。

この「やりたいことがない問題」を指導者の立場になった時に、どう考えるべきかというのが、今回のテーマである。

指導者の立場というのはどういうことか、具体的なケースをあげよう。

私は今、中高生の生徒にプログラミングを教えるバイトをしている。

生徒の最終的な目標は、オリジナルゲームを作ることである。

ここで生徒に「何か作りたいゲームはある?」と聞くと

「作りたいゲーム…ない」と答えられることがある。実は割とよくあることである。

この時に、あなたが指導者の立場だったら、その生徒に対してどう考える?

「本当に作りたいゲームがないんだな」と考える?

私は違うと思っている。

f:id:qmeta:20160530120903p:plain

ここで私は2つの理由のパターンを考える。

  • 世の中にどんなゲームがあるかの知識が乏しい
  • プログラミングで何ができるかイメージができていない

である。 1つ目の問題に対して私は「来週の授業で面白いApple Storeのゲームをみんなの前で3つ紹介してもらいたいから、ゲームを調べてきて」といった課題の出し方で解決を狙う。

指導者が盲点になりがちなのは2つ目の問題である。

2つ目の問題に対して私は、自分が以前プログラミングで作ったゲームを3つくらい生徒に見せる時間を作るようにしてる。

例えば、生徒にオセロのゲームを見せたとする。

すると、将棋が好きな生徒から「じゃあ、じゃあ将棋も作れますか?!」と反応があったりする。こうやって生徒のやりたいことを内側から呼び起こすのである。

できるだけ生徒のアンテナに引っかかるように色んな種類のゲームを見せるも1つのポイントである。

結論をいうと「やりたいことがない」というのは、「本当はやりたいことが自分の内側に眠っているが、それを達成するイメージがない、または自分に自信がない」その状態が「やりたいことがない」という発言が生んでいる気がする。

そのことを頭に入れた上で、指導者としてどのように生徒と接していくべきか。私の今後の課題としていきたい。