野球の審判の正しい見方
こんにちは!岩崎です。
今日の午前中は少年野球の審判をやってほしいと急遽呼ばれ、近所の小学校で球審をしてました。
僕自身実は野球の審判にハマっていた時期がありました。高校野球時代はチャンスあれば審判をしていました。
こういう高校生は珍しかったためか、高野連の審判さんにはたくさん可愛がってもらいました。
写真の審判服とマスクを僕が野球部を引退するときに、お世話になった審判さんからいただいたものです。
このときはとても嬉しかったです。それほど審判にハマっていましたね。
さて、僕がこの記事で伝えたいのは、「野球の審判の見方」です。
野球の審判というのは実に奥深いです。
ただ「ストライク!」「アウト!」「セーフ」というだけかと思われますが、結構グラウンドを動きます。
まず基本的に野球の審判は4人で行うのですが、
その動きはクロックワイズメカニクスと呼ばれるフォーメーションによって決められており、
実際に動いてみると、とてもおもしろいのです。(今回の記事ではクロックワイズメカニクスについては触れませんが)
さて、早速いきましょう。野球に関わったことがある人にクスリと響けば幸いです。
ボールのジャッジの時に手を横に出す審判はにわか
アマチュアの野球の試合だと、ボールという時に手を横に出す審判がいますよね?
あれは間違いです。ボールの時はただボールと発声し何もしないのが正解です。
だってプロの審判はそうでしょう???
アウトの時「He is out!」と言っている審判
基本はアウトの時は「アウト!」と発生する。が、なんか違うように聞こえるときがある。
そういう時審判は「He is out!」と叫んでいる。パワプロくんに出てくる審判も際どいジャッジは「He is out!」と叫んでいた気がする。
これは間違いではない。なので「He is out!」でもOK。いわゆるアメリカ流である。
「He is out!」と叫ぶ審判の心情は「かっこつけたい」か「最初にそう指導された」の2択だと僕は思っている。
野球の審判をやっている人は、おそらく一度はみんなジャッジでかっこつけたいと思っているはず。
僕自身もそういう気持ちになったことが何度もある。
例えばもう一つの例を言うと、ストライクジャッジのときは拳を上げるのが基本なのですが、プロだと指を差し出すジャッジもある。
ジャッジの精神として、大勢の観客に伝わるジャッジというのがあるので、ある程度は自由なのでOKなのだが
指差しジャッジが流行っているのは、日本の審判が大リーグの審判の影響を受けているからだろう。
これも要するに基本から少し外れてかっこよくジャッジをしたいという欲求から来ているのである。
(これは岩崎の独断と偏見ですので必ずしもあてはまらない場合がございます)
1死一二塁では、審判は胸に手を当てなければならない
アマチュアだと、素人の審判さんや野球部員が審判に入ることもあるだろう。
その時に、「コイツちゃんと審判の知識あるのか?」という判断ができる基準がこれ。
一死一二塁になった時、胸に手を当てている審判は何かしらの講習を受けている可能性が高い。
というのは、野球の審判はインフィールドフライが考えられるケースでは
審判は胸に手を当てて「このケースはインフィールドフライあるよ」とお互い目で確認しなければならないのである。
インフィールドフライは4人の審判が誰でも宣告でき、かつ宣告するとしないのではその後のプレーが大きく変わる可能性があるため、
審判は心の準備が必要なのである。(なのでオフィシャルな方法で確認しあうのである)
これをしていない審判は、「あ〜知らないのか」という気持ちに一瞬なる。
逆にちゃんと胸に手を当てているのを見ると「この審判知ってるな?」という気持ちになり、信頼関係が生まれる。
これはあくまでアマチュアの練習試合での話。公式戦の審判やプロの審判は当たり前のようにしている。
野球中継などで注目しておくと面白いかも。
最後に
まだまだ審判について言いたいことはたくさんありますが、今回はここまでにします。
野球の審判って寂しいんですよね。結構フォーメーションとかジャッジの仕方とか
意識すべきことがたくさんあるのですが、普通の野球人からは
「ちゃんとジャッジしてるかどうか」しか注目されない。
だからたまに審判のことを知ってる人に
「あの、二塁へのカバー良かったね〜」
なんか言われるととても嬉しい。
意識してることが褒められる嬉しさ。分かる人には分かるんだという安心感。
もし、素人そうな審判(野球部員とか)が1死一二塁で胸に手を当てていたら、試合後に
「ちゃんとインフィールドフライ確認してるんですね」
と話してかけてみてください。
きっと喜ぶと思います。